二人用心理戦ボードゲームの作り方①の続き|二人用心理戦ボードゲーム「Suiri/Sinri」

二人用心理戦ボードゲームの作り方①の続き

2023年11月20日 12:59:00

簡単に始められる、二人用心理戦ゲームを作ろう第一弾!の続き

この企画は、適当に思いついた二人でできるゲームに、心理戦要素を組み込んでさらに面白くしようというものです。通常複数人プレイの物も二人用から考えて、余裕があれば人数を増やしたいなと考えています。
今回は前回ババ抜きの続きです!

前回は、カードを捨てるだけでジョーカーを相手に渡す方法をお伝えしました。
でもあれは、すごく上手くいったときの話です。
前回の話をまとめるとこうです。
自分にはジョーカーがあるとします。
二人なので相手のカードを取れば必ず自分のカードとセットができて捨てられます。
相手から赤の2を取って自分の赤の2とセットで捨てられるこの状況で、あえて黒の10とセットにして片方裏返して捨てた。そうすると、相手の黒の10と自分の赤の2、そしてジョーカーがパートナー無しの状態になり、ジョーカーが3枚になります。うち一枚は相手が持っているので、次のターンに赤の2とジョーカーをどちらとも裏返して捨てれば自分が持つパートナー無しは無くなって、相手の黒の10だけがジョーカーとして残る。相手がジョーカーを取らずともジョーカーを渡せたことになるわけです。しかも相手は黒の10がジョーカーになっていることには気づかないんです。

とはいえ、このゲームはババ抜きなので、相手から黒の10を取ったら終わりで、ペアが無くて出せなくて終わりです。そうなったらまた、黒の10以外で2枚を捨てて同じことをすればいいのですが・・・。
出したカードにいちゃもんをつけてみましょうか。

<ルール追加>
出したカードが一枚でも裏返しの場合、「ブラフだ!」と言うことができる。「ダウト!」と言ってしまうとパクリですからねw
「ブラフだ!」といった場合、裏がえしのカードをめくって正誤判定します。正しくカードがセットになっていれば、「ブラフだ!」と言った側にペナルティーを、異なるカードがセットになっていればカードを出した側にペナルティーを課します。
ペナルティーを何にするかが問題ですが、皆さんなら何にしますか?
一番簡単なのは、出した2枚のカードを受け取ることです。ただし、二人のババ抜きはこれが無意味と化します。
違う2枚を出して指摘したとき返ってくる分には良いんですが、カードがペアとして揃ってたのに指摘して2枚のカードを受け取りましたというのは意味ないですよね。すぐ捨てられますから。
二人のときのババ抜きの真髄は、残りのカードの枚数にあります。普通であれば、必ず一枚差になり一枚多く持っている方にジョーカーがいます。
ジョーカーを持っていない方の眼前の目標は、早くカードを減らしてジョーカーを取らないことです。ただただカードが減ることに利があります。
話を戻しますが、カードを嘘そついてまで捨てようとするのは、ジョーカーを持っているからです。それを指摘してジョーカーを持っていない側が得するためには、捨てた2枚の異なるカードを自分が貰うのがいいんです。なぜならその捨てた2枚は自分の方に必ずペアがいるのですから。相手にジョーカーいる状態で4枚のカードを減らせる(その分相手も減ってはいます)のは相手に取って相当のペナルティです。
冒頭のジョーカーを増やす戦略を覚えているでしょうか?あれはカードの枚数がある程度残っている前提の話です。カードを減らされることはジョーカー持ちにとっては痛手です。
これだけだと、ジョーカー持ちでない側が指摘をしまくった方が有利になるので、指摘をしてカードがそろっていた時のペナルティーを考えましょう。捨てたカードは貰っても意味ないのでそのままにします。一番効果的なのは、ペナルティーとして、ジョーカーを受け取ることです。これで指摘のしにくさとカードを減らしたい欲求のバランスが取れているのではないでしょうか?ジョーカーを受けとるリスクの方が高いと思っている人は、指摘をせずにいると冒頭で触れたやり方でジョーカーになるカードが現れることを考えてみてください。指摘せずにはいられませんよね?ただ、指摘してジョーカーが来るリスクもある。あっていた時のリターンもある。こういう心理的せめぎ合いがこのゲームの醍醐味です。


<まとめ>
ダウトってすごいですよね。
やはり心理戦要素をいれるとかなり複雑化して文章で伝えるのは難しいですね。実際手に取ってやってみるのがいいと思います。今回のはトランプがあればできますね。

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